株式会社セイバン 代表取締役社長 泉貴章さま

今回は、「天使のはね」ランドセルでおなじみの「株式会社セイバン」の4代目社長・泉貴章さまの事例を紹介する。スタイリングはExSCO・パートナーである、ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 にて行われた。ブルーが目を引くスーツで現れた泉氏は、穏やかな春の日差しのようなお人柄だった。

先頭に立って新しいことにチャレンジする反面、社内からは親近感の沸く気さくな代表でいたい。

普段は決まった店でオーダーメイドスーツを購入しているという泉氏。スタイリング前にも関わらず、サイズ感・カラーともによくお似合いだ。「気づけばブルー系のスーツが多くなっている」という。
「自分では買わないブラックや茶系に挑戦してみたいです。とくに茶系は老けて見えるような気がして避けてしまうので、若々しく見えるスタイルを提案してほしいです。」
「新しいことに元気よくチャレンジするようなイメージでいたい。その一方で、社内ではどんな時も気さくでいるようにこころがけている」とお話ししてくださった。泉氏のことばはとても柔らかいが、「こうありたい」という軸がハッキリしているようだ。

さかのぼること数日前

今回担当するのは、エグゼクティブコーチ・丹羽。
役員・ビジネスリーダーをクライアントとしたエグゼクティブコーチングの実績が多数ある。
ExSCOのコーチングは「自身を振り返る」ことを大切にしている。
誰しも最初は、「こうありたい像」がぼんやりとしている。まず「自分は今までどう生きてきたか」を見つめることによって、像の輪郭がはっきりと浮かび上がるのだ。


自分ができることを考え、実行するのみ。どんなときでも「信念」を貫きたい。

泉氏を纏う空気は、柔らかく、とても気さくだ。
「なんでも、”やってみなはれ”の精神が大切だと思います。できない理由を並べるのではなく、できることを考えて実行する。やってみようとする社員のチャレンジ精神を後押しする。そして、自分も先頭を切って”みんなついてこい!!”と果敢にチャレンジするリーダーでありたい。」

歴史ある「セイバン」4代目社長として

泉氏は大学院修了後、ビール等でおなじみの大手「サントリー」へ入社。研究職・商品開発等に携わっていた。社内の国内留学制度で早稲田大学のMBAを取得するなど、意欲的に仕事にあけくれる日々だったという。2010年に意を決して「セイバン」へ入社。2011年に父である先代社長が急逝し、社長に就任した。
コーチングを担当した丹羽からは、「とても苦労された、メンタルの強いかた」と事前にうかがっていた。歴史ある大企業の社長を引き継ぐにあたり、そのプレッシャーは相当なものだったと筆者は思う。

「苦手な色を克服して新しい自分を発見する」

スタイリングコーチは、ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店・セールスマスターの小山正紀。ユナイテッドアローズのメンズクロージングの最高峰で経験を積んできた。「普段は無意識に避けてしまっているという黒・茶系を中心にご提案しようと思っています。とくに茶系は、柔らかい泉さまの雰囲気にピッタリ合う色だと思いますので、これをきっかけに好きになっていただければ…」と、いつも以上に意気込みが熱い。泉氏のチャレンジ精神に後押しされたようだ。

ジャケットをエグゼクティブに着崩す

筆者の、「自分にキャッチフレーズをつけるとしたら?」という質問に、「常に変化に対応するカメレオン」とお応えいただく。すると、このやりとりを聞いていた小山がすかさずジーンズを差し出し、「事前ヒアリングで、ビジネスでもカジュアルでもノーネクタイでも様になるジャケットをご所望とうかがっていましたので…」と、ニヤリと微笑んだ。明るい茶系のジャケットは、青いジーンズによく映える。ビジネスシーンでも、カジュアルシーンでも美しく着こなせる、まさに「カメレオンのようなジャケット」だ。



たっぷり時間をかけて選ぶ「理想を纏えるスタイリング」

「どういったイメージを引き出したいか」「理想のリーダーとはどんな姿か」、エグゼクティブコーチングで言葉にしたイメージを元に、スタイリングコーチの小山がご提案した。
最初は緊張しているような印象をうけた泉氏が、小山が提案するスタイリングに着替えるたび、どんどんリラックスしていく姿が印象的だった。もともと、スーツをオーダーメイドするほどスタイリングにこだわりのある泉氏。「なぜこの生地を選んだのか」「パンツとジャケットのサイズバランス」など、小気味良い小山の解説を楽しんでいただけたようだ。


「自分も周りも後押しする」
新緑にはじけるような1枚

スタイリングコーチ・小山と泉氏が選んだスーツは、新緑に映えるチャコールグレー。ストライプのジャケット・シャツに、ドットのネクタイを合わせるという斬新なスタイリングだ。


─小山
グレー一色はどうしても大人びて見えすぎてしまうので、今回はストライプを選びました。遠目の印象と、間近で見たときの印象が変わります。ストライプのジャケットに、同じくストライプのシャツを合わせる場合も色や柄の大きさにコントラストをつければ胸元が立体的に見せられます。一見、合わせるのが難しそうなアイテムを自然に着こなすと、それだけで若々しい印象を与えられます。


─泉さん
絶対に自分では選ばないスタイリングです。ストライプにドットを提案していただいたときは、内心「大丈夫なのか…」と不安になりました(笑) ですが、着てみて納得。ダークグレースーツは野暮ったく見えてしまいがちですが、こういう着方だと都会的でかっこいいですね!

フォトグラファーによるポートレイトセッション

ポートレイト撮影は、セイバン初の直営店「SEIBAN OMOTESANDO」がある表参道で行われた。
上記で紹介したドットネクタイにくわえ、優しい茶系ジャケットに合わせたピンクの幾何学模様ネクタイ、ジーンズが映える茶系ジャケットと太めのストライプネクタイが若者の街によくなじむ。
ExSCOのフォトセッションは、被写体の「らしさ」を引き出すためにロケーションにもこだわる。今回は、「気さくで若々しいスタイリング」に合わせたロケーションとなった。

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取材・執筆 / 金延さえ